@article{oai:honan.repo.nii.ac.jp:00000318, month = {Mar}, note = {application/pdf, 本稿の目的は、社会化における絶対的平等への道を解明することである。この目的に向かって、まず第2章第1節において、「相対的不平等の現実について」研究した。ここでは、現実社会における相対的不平等の実態について明確にした。次に、第2章第2節においては、「相対的不平等の是正について」研究した。ここでは、ひとは、自分が各種の相対的不平等の下位にいる場合には、自分より上位にいるすべての人に対して相対的不平等の是正(相対的平等)を求めるであろう。しかし、ひとは、自分が各種の相対的不平等の上位にいる場合には、自分より下位にいるすべての人に対して相対的不平等の是正(相対的平等)を求めないであろう。以上のことを明確にした。その次に、第3章第1節においては、「相対的不平等がもたらすもの」について研究した。ここでは、相対的不平等がもたらす歴史的・社会的問題について明確にした。次に、第3章第2節においては、「相対的平等の可能性について」研究した。ここでは、相対的平等の可能性がないことを明確にした。その次に、第4章第1節においては、「自我における絶対的不平等について」研究した。ここでは、自我はその根底から絶対的不平等であることを明確にした。次に、第4章第2節においては、「絶対的平等の可能性について」研究した。ここでは、人間の無的主体(無的存在)においてのみ絶対的平等が可能であることを明確にした。また、ここでは人間的視点からみた個人の絶対的平等と生物的視点からみた個人の絶対的平等および物質的視点からみた個人の絶対的平等について研究した。具体的に言うと、はじめに、「社会化における人間的視点からみた個人の絶対的平等はいかにして可能であるのか」という命題を解明した。次に、「社会化における生物的視点からみた個人の絶対的平等はいかにして可能であるのか」という命題を解明した。そして、最後に、「社会化における物質的視点からみた個人の絶対的平等はいかにして可能であるのか」という命題を解明した。これらの、本稿の最重要部分にあたる研究の結論は以下のように要約することができる。社会化における人間的視点や生物的視点および物質的視点からみた個人の絶対的平等は、人間の本来の姿は不生の単種単一の素粒子(または「真空のエネルギー」あるいは「ニュートリノ」等(物理学的見解)「分割不能の物質」(数学的見解)「無的主体・存在」(仏教的見解)であるということを知ることによって可能となる。なぜならば、人間の本来の姿は、不生の単種単一の素粒子(分割不能の無的主体・存在)であり、それは宇宙のすべての生物の本来の姿と同様であり、それはまた、宇宙のすべての物質の本来の姿と同様である、ということを知れば、すべての人間や生物および物質は不生の単種単一の素粒子(分割不能の無的主体・存在)である点において絶対的に平等であることが理解できるからである。最後に、第4章第3節においては、「絶対的平等の心境がもたらすもの」について研究した。ここでは、先の第3章第1節の「相対的不平等がもたらすもの」として生じてきた歴史的・社会的問題が、絶対的平等の心境を修得することによって、すべて解消されることを明確にした。}, pages = {1--26}, title = {社会化における絶対的平等への道}, volume = {27}, year = {2010} }