@article{oai:honan.repo.nii.ac.jp:00000316, month = {Mar}, note = {application/pdf, 本稿の目的は、社会化の最終目標への道を解明することである。この目的に向かって、まず第1に、社会化における苦痛とは何かという課題について、仏教における苦痛の研究や心理学における欲求説に関係する苦痛などを研究した。次いで第2に、苦痛の根本原因は何かという課題について、十二縁起説による苦痛の根本原因を研究した。そして第3に、真実相とは何かという課題について、大乗仏教の根本観念である空を中心に研究した。その結果は、次のように要約することができる。わたくしたちの社会化の最終目標は平安であるといえよう。その平安に到達するためには、人生の日常生活における無数の苦痛から開放されなければならないであろう。これらの苦痛から開放されるためには、その苦痛の現状とそれが発生してくる根源を論理的に知らなければならないであろう。それらの苦痛の根源は仏教では無明にあるといわれている。その無明とは真実相に対する無明であるといわれている。その真実相とは空であるといわれている。そして、ひとはこの空を知ることによって苦痛から開放されて、社会化の最終目標である平安に到達することができるといわれているのである。本論においては、上記の順序にしたがって、社会化の最終目標への道とはどのようなものであるのかについて、具体的に解明したい。}, pages = {49--71}, title = {社会化の最終目標への道}, volume = {26}, year = {2009} }