@article{oai:honan.repo.nii.ac.jp:00000220, author = {樫村, 修生}, month = {Mar}, note = {application, 本研究は,加齢にともなう低酸素性肺血管収縮の変化について検討することで,中高年層における高地肺水腫発症の危険性を探ることにした。これらを検討するために,ラットも用い摘出潅流肺装置により低酸素およびAIIによる肺血管収縮反応を直接的に観察することとした。また,覚醒安静時の肺動脈圧(Ppa)および体血圧(Psa)も測定した。Sprague-Dawleyラットを用い,一方は若年ラット(Y群)の2ケ月令10匹,他方は加齢ラット(O群)の12ケ月令10匹とした。Fig.1に示すような摘出潅流肺装置を用い,肺循環動態を観察するために,肺換気は21.0%O_2,5.1%CO_2,N_2 Balanceにし,Angiotensin II(0.2μg/0.1ml)を投与し,10分間の肺血管反応および肺に低酸素ガス(3.1%O_2,5.1%CO_2,N_2 Balance)を5分間換気し肺血管反応をみた。カテーテル挿入による肺動脈圧の測定実験をおこなうため,O群5匹とY群5匹を用いた。PpaおよびPsa測定は,安静時標高760m(辰野町)で行った。Hypoxia換気時およびAII投与のPpaは,O群がY群より有意(p<0.05)に低値を示した。また,PpaおよびPVRは,O群がY群より有意(P<0.05)に低値を示した。覚醒時のPpaは,O群がY群より有意(p<0.05)に低値を示した。しかし,Psaは,O群とY群の間には有意差がなかった。右心室重量(RV),左心室重量(LV+S)およびRV/(LV+S)には,O群とY群には差がなかった。しかし,Y群は,O群に比較して右心室肥大の傾向にあった。今回の実験から,低酸素とAngiotensinIIに対する肺血管収縮反応は,加齢にともない減少することがわかった。このことは,肺血管膜に対する代謝的変化によるかも知れないが,肺血管拡張物質の放出促進とは考えにくく,今後の研究課題としたい。}, pages = {95--106}, title = {Hypoxic Pulmonary Vascular Reactivity with Advancing Age in Rats}, volume = {10}, year = {1993} }