@article{oai:honan.repo.nii.ac.jp:00000133, month = {Mar}, note = {application/pdf, 薬師寺沙門景戒撰する『日本国現報善悪霊異記』(以下、『霊異記』と略称する。)の上中下三巻には都合一一六縁の説話が収録されており、そのうち七九縁が『今昔物語集』(以下、『今昔物語』と略称する。)に直接関係説話乃至類話(以下、これらを両書共通説話と仮称する。)として引載されている。この両書共通説話の標題を示すと<表一>のようになる。件の標題は、撰者が説話に有する意味内容を能く吟味し斟酌して付記した、言わば説話の顔とも見做しうるものであるから、これを検討することに依り、撰者が説話に如何なる意味を見出して、それを重要視したか、或いは如何なる意味を見出すのを最も妥当・適切と考えていたかを想察することが出来るのである。従って、茲では、斯様な観点から両書共通説話のうち、取り分け『霊異記』収載説話の結尾に撰者景戒に付記されたとみられる評言部分を『今昔物語』が如何ように受容し摂取しているか、而してこのことと、それら両書の各標題とが如何に係わり合っているか、といった事柄を中心に採り上げつゝ、両書が各々に主張する処を考え、更にそれを通して両書の性格の一端を明らかにしてみようと思う。}, pages = {211--313}, title = {『日本国現報善悪霊異記』『今昔物語集』両書の比較研究 : 標題・結尾両部分の関係}, volume = {3}, year = {1986} }